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ノンチルフィルタード

ウイスキーのラベルの「Non-chillfiltered(ノンチルフィルタード)」という表示は「冷却濾過をしていない」という意味です。

≪目的≫

★冷却して余分な成分を除去する。

★ボトルのおいている環境の気温で発生する「にごり」や「おり」が見えないように処置する。

 

樽で熟成したウイスキー原酒は、温度が低くなると溶け込んでいる香味成分の一部が飽和状態となって析出し白濁します。

 

つまりボトルが冷えると「にごり」や「おり」がボトル内に発生することがあります。

 

 

通常のウイスキー製品ではこれを防ぐために、原酒や製品を約0~5度まで冷却して濾過します。冷却濾過された状態を「Chillfiltered」といいます。

 

香りの成分は主にアルコールに溶け込んている油分です。冷却して濾過することでこの余分な油分を取り除くことが出来ます。

 

≪商品品質のため≫

なぜこんなことを行うかというと、一番の大きなポイントとしては製品の品質のためです。

 

 

例えば、商品棚から手に取ったウイスキーが「にごり」や「おり」があった場合、

 

知識のない方は「安全な商品」としては選びませんよね。

 

そのリスクを回避するための作業です。

 

≪ノンチルの魅力≫

 

「Non-Chillfiltered(ノンチルフィルタード)」はこの逆で冷却濾過をしていないという意味です。

 

冷えると析出してくるウイスキー中の成分には、麦芽由来のものと、樽由来のものとがあり、いずれもウイスキーの持つ味わい成分の要素と考えられています。

 

つまり、本来そのウイスキーが持つ風味や味わいの成分を余すことなく楽しめるという点で、

 

欲張りなウイスキー好きから支持されている表記です。


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