2019年7月17日(水)曇り・香月ワインズへ
今年9月に国富町のフレンチレストラン・ラポールドクニトミさんで第二回目の香月ワインのイベントを画策中なので、シェフの尾畑さんと香月ワインズへ
今年の春先に立ち上げから一緒にやってきたマイカくんともう一人のスタッフが退職されたと聞いてたので少し心配しながら伺ったら元気にされてました!!
髭も相変わらずモサモサ
畑の入り口には今年も元気なメルロがびっしり
ワイナリーから畑へ移動するとまず出迎えてくれるのがお馴染みのメルロ畑。
今年もたわわに実っていました。色付き始めたものもチラホラ。
味見させていただきました。酸っぱいかなと思ったけど、もうそこそこ糖度がのってました。
畑の中にキノコ!?
面白いものを見せていただきました。
キノコ類の菌糸を利用した土壌改良を試験的に行っているようです。
一列だけ試しにやってみて経過を観察していくようです。
「無農薬」「無肥料」など自然派ワイン造り手として制限のある出来る範囲でいろんなことに挑戦されてます。素晴らしい!
余談ですが・・・
この菌床の苗床くれた方もなかなかぶっ飛んでいるスゴイ方のようで、宮崎の山之口の方だそうで、山からドングリを拾ってきて、それを育て、育った木でシイタケ造りをしているそうです。
ドングリからって、だいぶ気の遠くなる作業だ・・・機会があれば合ってみたいですね。なんか面白い話聞けそう。
尾畑シェフは葡萄と一緒にシャンピニオン(キノコ)が採れる畑になると面白いのにと興味深々でした。
畑の仲間
まあ、今年も見事なメルロの畑を見てたら、ギョっとするほどデカいお尻がチラリ。
大きな蜘蛛が葉っぱの陰にいました。
よく見ると葡萄の実のところなどにも、香月さん曰く、畑を守ってくれる大事な仲間だそうです。
メルロ畑脇からメインハウスへ
さあ、最も多い時は約40種類の品種を育てていたメインハウスへ
ここでは明暗がハッキリ分かれてました。
まずドイツ赤ワインの品種「レギント」、イタリア赤の「アクセント」は今年も健康に育ってました。
しかし、ドイツ赤の「ドルンフェルダー」が今年は散々な結果に、もう実も割れてるものもあり、蟻がきてました(T0T)
今年はドルンフェルダーは使えないとのことです。
今年のワインにどう影響があるのか気になるところです。
個人的にはイタリアの高級ワイン品種「ネッビオーロ」にも挑戦してたと春先聞いてたので期待してたんですが、こちらもダメだったようです。
食用の葡萄もたわわ
中にはワイン用の品種だけではなく食用の葡萄もなってます。熟してるものは瑞々しく甘かったです。
シャルドネも一部影響が・・・
今年は春先に2名ベテランのスタッフが辞めてしまったので、どうしても手が回りきらない場所があったそうです。加えて枝葉が伸びる生育期に手入れが行き届いてなかったところは通気性も悪くなりウドンコ粉病が入ってシャルドネの一部がやられてしまったそうです。
この区画のシャルドネは使えないそうです。
表面が白く粉っぽくなってました。
元気なものは健康そのもの
シャルドネは別のところにも植えられてます。病気じゃない葡萄はキラキラです!!
ピノグリやゲヴェルツも元気に大きくなってました。
成長株・ゲヴェルツ
ゲヴェルツがじわじわ増えてました。ドイツやフランスで使われる品種で、ライチのような甘い芳香をまとう官能的な品種なのですが香月ワインズの畑と相性が良いようで、むっちりと色付いていました。
未成熟のように見える小さな粒の実、「これはここから大きくなるのか?」
と尋ねたらこのまま変わらず熟していくようです。
しかも本来一個の実に行く養分がこの小さな実に濃縮されるので、ワインにする際に思いもよらぬアクセントを産んでくれるそうです。
人気品種:ソーヴィニオンブランも
ソーヴィニオンブランも元気に育ってました。つまみ食いしましたが、まだ酸っぱかったです。
これも香りや味わいに影響を与える品種になってくるでしょう。
懸念はひとときのもの、また新しい一歩を新しい仲間と
個人のことなので多くは語れませんが、新しく共にワイン造りが出来る素敵な仲間が増えていました。
我々が行きの道中で懸念してた不安が吹っ飛びました。
前のスタッフがちょうど辞めた時期に来られたみたいです。人って不思議な縁があるものですね。
なかなか面白いいきさつで今に至っているので
仲良くなったら彼のことについても少し書きたいと思います。
今年の香月ワインも期待大です。
来月はいよいよ収穫とのことでした。