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2018年収穫真っ只中の香月ワインズを電撃訪問

今年は豊作!バンザーイ!!

衝撃の初ヴィンテージワインリリースから早・半年。香月ワインズに今年も収穫の季節がやってきました。

 

今週末にナイトハーベストという夜の収穫イベントを行う予定ということなので、収穫直前のブドウ畑と今年のブドウの出来を見に行ってきました。

 

畑に向かうとみなさん忙しそうに収穫されてました。

白ワイン用のブドウはほとんど収穫終わってました。あとは赤ワイン用のブドウがしっかり実ってました。

 

収量が想定外に少なかった去年と比べて今年は豊作とのことでホッと一安心です。

畑入口の畑には力強く実ったどや顔のメルロがびっしり!!

到着早々、気持ちいいほどしっかりと実ったメルロの姿におもわずニンマリ。挨拶に行くのを忘れて畑の風景にしばらく見入ってました。

赤ワイン用品種は収穫の最盛期

香月ワインズの赤ワインの主力品種であるドイツ産の赤ワイン用品種「レギント」や「ドルンフェルダー」「アクセント」はちょうど収穫されてました。

 

なんと畑中央部に案内してもらうと北イタリア赤ワイン用品種の「ネッビオーロ」や「バルベーラ」まで作ってました。初耳!ネッビオーロ作ってるとは思いませんでした。イタリアでは「ワインの王」と言われる高級ワイン「バローロ」の主要葡萄品種にもなる品種です。

 

香月ワインズのワインは基本ブレンドで単一品種での仕込みはしないとはいえ、良い葡萄が出来れば、ワインにどんなアクセント産むのか楽しみです。

メルロの畑を見せてもらってたら・・・姉さん!事件です!!?

香月さんが、仕込んだばかりの白ワインを見せてくれるというのでワイナリーに行く途中、最初のどや顔のメルロ畑も見せてもらいました。

よく見ると、ブドウの一部が枯れてたりしてたので「病気ですか?」と聞くと「虫がかじったりしてやられるんだ」とのこと葉っぱも食べるらしく悪いヤツがいるもんだと思ったら、「犯人は現場に戻ってくる」の言葉通り、すぐ近くにいました!!

 

カナブン!!お前だったのか!?樹液をペロペロのイメージだったので予想外でした。人にぶつかりに来るくらいで無害なヤツと思ってたら、とんだ一面もあったんですね。

自然派ワインは畑を取り巻く環境と共存なので無罪放免となりました。

無農薬のブドウが美味しそうでついつい出来心だったんでしょうね。

白ワインはあれ?なんか違和感??

事件現場から離れ、ワイナリーへ。

先日仕込んだ発酵中の白ワインを見せてもらいました。

発酵タンクの周りに冷却水が流れてるので発酵温度は12度くらいの低温発酵。このほうが繊細な香りや味わいを持つワインになるとのこと。

 

去年は収量も少なく失敗したくないとの思いもあり白ワインだけ使い慣れたニュージーランドの酵母を使用してましたが、今年はいよいよ綾の天然酵母で発酵させてるとのことです。

 

発酵中の様子も見せてもらいました。

余談ですが、上からのぞきましたが、同じことさせてもらう場合は絶対にタンク内に顔を近づけないこと。詳しくは書きませんが発酵中のガスを吸うと意識が飛びますよ!

 

白ワインの発酵の様子を見て、何か違和感が・・・?

 

10分後くらいにいろいろ話してたら気づきました。皮ごと仕込んである様子が自分の中でしっくり来なかった部分でした。

 

皮から色素を抽出する赤ワインでは普通の光景なんですが、白ワインは基本絞ってジュースにしたものを発酵させるので皮や種は入ってないはず。

 

これは初めて知ったのですが自然派ワインのひとつの手法だそうです。あるがまま、収穫したそのものを使ってワインを造る。ワイン醸造や理論が洗練されてきた現代では意外かもしれませんが、何百年か昔までは当たり前の光景だったことだそうです。

 

白ワイン用のブドウの皮は基本、薄緑なものが多いです。しかし中には少し赤味があるものや果汁がピンクがかったものもあります。香月さんが興味深いことを言いました。

 

「出来るワインは白ワインというよりオレンジワインになるかも」

 

まじっすか~~!!今巷を賑わしてる(自分だけかな?)あのオレンジワインが地元で!?

先日仕込んだばかりの白ワインを味見(^^)

仕込みたての白ワインを味見させていただきました。

まだ発酵したてなのでほとんどジュースでしたが、香りが華やかで酸が良く乗ってて甘味も十分でした。この酸味がワインの骨格になるので重要なんです。

色は果皮の色素はジュースに漬け込んでく段階で移っていくはずなので、それほど確認できませんでしたが楽しみです!!

シャルドネが山積み

次の発酵待ちのシャルドネが冷蔵庫に待機してました。

15kg入りの箱が27箱

去年は2箱しか収穫できなかったそうなのでこれだけでも10倍以上!!

 

今年のワインは昨年の倍の2000本くらいは作れそうとのことでした。

 

そしてペティアン(スパークリングワイン)にも挑戦してみるとの言葉も聞きました。

 

常に新しいことにチャレンジするバイタリティー、情熱にワクワク感と元気をもらいました。

 

今年のセカンドヴィンテージワインも期待大でたのしみです!!