ウイスキー

参考資料:

「シングルモルト&ウイスキー大事典」 肥土伊知郎 監修

「スコッチウイスキー 迷宮への招待」 和智英樹・高橋矩彦 共著

「もし僕らの言葉がウイスキーであったなら」 村上春樹

それぞれの製造工程の持つ役割

ポットスチル(蒸留器)の影響

蒸留釜から冷却管までアルコールの蒸気がどう動くかで味わいが変化する。

 

形だけではなく、加熱方法も直火ならより香ばしく、間接加熱ならばスッキリしたウイスキーが出来上がるとされる。

銅製なのも大きな意味と役割がある。

樽の重要性

ウイスキーの出来、不出来の60~80%は樽の品質で決定される。最初の熟成に何を選択するかがウイスキーの性格を決めてしまうほど樽の存在だ偉大だそうです。

まるで楽曲のよう

ウイスキーの樽と原酒の関係は曲のよう。

どれだけいい歌詞でもベースとなるメロディが良いものでないと十分に伝わらない。

熟成・時の魔法

蒸散と称して年間1~3%の液量(アルコール分、水、雑味成分)が減少し続ける。

これを「天使の分け前」などと洒落た言い方をする。また樽から染み出た香味成分と、アルコールと酸の脱水反応により酸化熟成し、エステル化し、花や果実のような香りを放つようになる。

覚えてて欲しい言葉

長期熟成の酒を飲む際、まるで宝物を見つけたように喜ぶ人は多いと思います。自分もそうでした。

 

どこかのウイスキーの造り手だったと思いますが、誰の言葉だったか忘れましたがすごく印象的だったので覚えてる言葉があります。

 

「熟成によって得るものもあれば失うものもある」

 

この言葉を知ってから敬遠してた若いウイスキーにもチャレンジするようになり、新しい感動も知りました。

 

まったく同じ意味ではないけれどワイン生産者の中にも熟成に関してこんなこと言っている生産者がいました。

 

「熟成させると味わいが似てくる」

 

熟成によって本来の果実味や酸の個性が変化したりする状況に関して語っだと思う。

若さも魅力・キャラクターのひとつという認識も必要なのかな。


ジャパニーズウイスキー

日本でウイスキーが作りはじめられたのは1870年ごろであるが、販売用の生産が開始されたのは1924年のことである。

 

ジャパニーズ・ウイスキーはスコッチ・ウイスキーに倣って、英語表記の綴りはスコットランド風の "e" を省く表記が用いられている。かつては「ウヰスキー」とも表記された。

 

日本ではウイスキーを製造する会社が複数あるが、なかでもサントリー(2017年現在はサントリースピリッツ)とニッカウヰスキー(アサヒグループホールディングス)の2社が挙げられる。

 

この2社ではシングルモルト、ブレンデッドの両方を製造しており、両社だけで日本国内のウイスキー市場シェアの90%を占めている

スタイル

ジャパニーズ・ウイスキーは、スコッチ・ウイスキーを手本として出発した。

しかし、スコッチ・ウイスキー特有のスモーキーフレーバーは日本人に合わせて抑えられ、軽い口当たりに仕上げられているものが多い。

 

ブレンデッドウイスキーがジャパニーズ・ウイスキーの主流を占めている。

 

 

原酒の熟成に使用する樽の素材にミズナラを使用することも、ジャパニーズ・ウイスキーの特徴として挙げられる。

国外の評価

かつては品質の悪い国産ウイスキーも出回っていた。そのため、世界の愛好家と評論家はジャパニーズ・ウイスキーに厳しい評価を下し、「ウイスキーではない」とまで言われた時代もあった。

 

その後、ウイスキーマガジンによって開催されるブラインド・テイスティングでジャパニーズ・ウイスキーが高評価を受けるようになる。

 

一度ならずそのテイスティングの結果で、ジャパニーズのシングルモルト(とくに余市と山崎)はスコッチのシングルモルトよりも高い評価を受けている。

記憶に新しいのがコレ

2018年1月、サントリーが2011年に売り出したシングルモルトウイスキー「山崎50年」が27日、香港のオークションにかけられ、3250万円で落札された。

主催した老舗オークション会社サザビーズの日本法人によると、国産ウイスキーの落札額としては過去最高額という。 

国産ウイスキーの評価の高さがうかがえるニュースでした


スコッチウイスキー

英国スコットランドで製造されるウイスキーのことです。日本では世界5大ウイスキーの一つに数えられます。

泥炭(ピート)

スコットランドのウイスキーに見られる特徴のひとつ。

 

麦芽を乾燥させる際に燃焼させる泥炭(ピート)に由来する独特の煙のような香り(スモーキーフレイバーと呼ぶ。)が特徴だが、銘柄によってこの香り強さはまちまちである。

 

独特のスモーキーな香りを「ピーティ」とも表現します。

シングルモルトウイスキー

シングルモルトを愛するものにとっては

「シングルモルトこそウイスキーなのだ」

 

なるほど、この言葉わからなくもないです。最初に自分にウイスキーの喜びを与えてくれたのも、それ以後、新しい感動の多くを感じたのも確かにシングルモルトウイスキーです。

 

シングルモルトとは単一の蒸留所で出来た原酒を瓶詰めしたもの。個性的がはっきりしておりクセが強い。

 

音楽で表現するとジャズのソロプレイのよう。

逆にブレンディットウイスキーはオーケストラと表現される。

村上春樹さんは自社製造する個性的なワインのようと表現。

シングルモルトとブレンディット

すごく簡単に言えば

 シングルモルトウイスキーとは単一の蒸留所で造られた原酒のみを厳選して瓶詰めされたウイスキー。

 一言で言えば「くっきりとした強烈な個性」

 

ブレンディットウイスキーとは各蒸留所の原酒とグレーンウイスキーを混ぜ造られるウイスキー。 

一言で言えば「調和」

シングルモルトの産地

スペイサイド

華やかさと洗練されたピート香を備えた味わいが特徴です。スペイ川の良質な水、恵まれた環境で生まれる淡麗で落ち着いた香味を持つウイスキーは、モルトウイスキーの真髄を語り掛けます。

ハイランド

スコットランド北部で作られているシングルモルトウイスキー。蒸留所の8割が北部に集中しています。まろやかで深みのある味わいは多くの人に愛され、支持されています。

ローランド

ハイランド地区の南に位置するローランド。伝統的製法でもある3回蒸留に加え、比較的暖かく穏やかな気候に恵まれ、味わいにもまろやかさが感じ取れます。

アイラ

文字通りアイラ島を原産とし、個性が最も強いモルトウイスキーと言われています。ピートのスモーキーフレーバーに加えて、海藻や薬品のような独特な香りを持ち合わせています。根強い人気を誇る酒群です。

アイランズ

スコットランド周辺のジュラ島やスカイ島、オークニー島などの島々で造られるシングルモルト。古く伝統ある蒸留所も多く、個性的な味わいを感じることが出来ます。


もし僕らの言葉がウイスキーであったなら、僕は黙ってグラスを差し出し、あなたはそれを受け取って静かに喉に送り込む、それだけで済んだはずだ。